紺野社会保険労務士事務所

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若者、フリーター、ワークスタイル

大都市の若者のワークスタイルは?

皆様こんばんは。

台風一過で気温が上がり、やっと青空が見られる日が続くようですね?衆議院選挙も、台風の中ということで票に影響はないのでしょうか?危機的状況では変化を好まない、とか・・・、ありそうですよね。

さて、題記についてですが、JILPTが面白い調査をしています。
「第4回若者のワークスタイル調査」。第1回は2001年。2016年が第4回です。東京都の25歳から34歳の男女8000人を東京都の男女比を反映するように抽出し、郵送による調査票の配布、回収。WEBやスマホでの回答も可。回収37.4%。

結果のポイント>>>
(1)フリーター経験者の4割を占める大学・大学院卒者:2001年調査では、高卒者が4割を占めていた。尚、フリーター経験率は高卒者も大学・大学院卒者も2001年より高くなっている。
(2)「モラトリアム型」の減少:「やむを得ず型」「ステップアップ型」の割合が増加。
*この調査では、フリーター類型をフリーターになった主なきっかけ、理由により分けている。
「ステップアップ型」つきたい仕事のための勉強や準備、修業期間として
「夢追求型」    仕事以外にしたいことがあるため
「モラトリアム型」 やりたいことを探したい、正社員になりたくないなど
「やむを得ず型」  正社員になれない、または家庭の事情など
(3)フリーターから正社員化に成功する割合は改善せず:正社員になろうとした割合は、男性77.4%、女性   66.0%。そのうち正社員になれた割合は、男性61.9%、女性40.8%。いずれも、2001年調査より減少。
(4)フリーター共感意識弱まる
(5)離職理由は「労働条件」理由が1位に。:2001年では男性は「仕事が自分に合わない」、女性は「健康、家庭の事情・結婚・出産」が1位だった。(「労働条件」というのは「労働時間(残業を含む)が長い」という選択肢を指している。)

「フリーター経験者」とは、パート・アルバイト経験者(学生時代のアルバイトを除く)。

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ということです。「正社員」になることを意識しすぎている感もありますが。定義の問題でしょうか?私が昔「フリーター」という言葉を聞いたときには、積極的に複数のアルバイトを渡り歩く仕事の仕方。多様な経験をして楽しむ。または、正社員ほど時間にしばられずに仕事と同時にやりたいことを追求する。やりようによっては、会社員より稼げる。刹那的なクールさ。大企業病の対極。・・・といったイメージがありましたが。
ほとんどの人が終身雇用の安定したシステムの中にいるときに、あえてフリーターを選択するというのが当時は注目されたのでしょう。

しかし、調査は、調査する側の価値観があらわれますね!
そういうものです。
私が、大学の臨床心理学ゼミに所属し、卒論のテーマを考えていたときに、指導教官に「テーマにはその人の中の問題があらわれる」と言われ、深く深く納得したものです。

どんな働き方でもいい。人の考えに縛られることはありません。でも、人に選ばれる何かは絶対必要ということになりますので、こころして!

 

それでは、明日もお元気で?✨