紺野社会保険労務士事務所

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年金支給日 今年度の年金額

年金支給日 今年度の年金額

今日は、偶数月の15日ということで、年金の支給日でした。

年金は、前2か月分が支払われますので、今日振り込まれた年金は、4,5月分となります。

世の中では、「不正アクセスによる個人情報流出後初の支給日」というニュースになっていましたが、一方で、今年度4月分から改定された額での初の支給日でもありました。

ここのところ、下がり続けていた年金ですが、今回は少し上がっていると思われたのではないでしょうか。テレビや新聞では「目減り」という側面を強調していますが、金額自体は増えています。基本的には、0.9%の引き上げです。

「目減り」というのは、物価は上がっているのに・・・ということです。物価変動率は、2.7%なのですから、そういわれても仕方がないですね。

では、なぜ0.9%アップなのでしょう?

(1)まず、特例水準の解消で-0.5%
(2)そして、名目手取り賃金変動率による改定で+2.3%
(3)そしてとうとう発動された、マクロ経済スライドによる調整で-0.9%

-0.5%+2.3%-0.9%=+0.9%

というわけです。

物価はどこに?
(2)に関して、名目手取り賃金変動率が物価変動率よりも小さい場合は、名目手取り賃金変動率によって改定する・・と規定されているのです。今回は、名目手取り賃金変動率が、2.3%、物価変動率が、2.7%なので、2.3%を使う・・というわけです。

「特例水準の解消」「マクロ経済スライド」については、またお話しするとして、今後の年金は、物価が上がったくらいでは上がらない仕組みになっている、ということを頭に置いておかなくてはなりません。
とはいえ、今回は額自体は上がっているので、消費マインドに与える影響は少ないのではないかと思います。

 

ところで、私が、社労士試験を受けた時は、マクロ経済スライドが決まった平成16年改正が試験範囲に入る直前。講師で年金の得意な北村先生が、物価とともに年金が上がらなくなったことについて「夢も希望もなくなった」と言われたのを覚えています。

・・・年金の旨味は減ったものの、夢と希望は持ちましょう!そうなったらそうなったで、対策を!
そうですね、「個人型確定拠出年金」について、またの機会にお話ししましょう(*^^*)

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