紺野社会保険労務士事務所

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働く女性の実情・・について考える

働く女性の実情・・について考える

皆様こんばんは。
真夜中になってしまいました(^^;)

9月30日には様々な統計が公表されましたので、自分の勉強も兼ねて、元記事を読み、ホームページにアップしておりました。20日公表の「平成27年版 働く女性の実情」は遅くなってしまいましたが。

確かに、女性の社会進出は進んではいますし、日本の特徴であるM字カーブの窪みもなだらかになっています。未婚者の増加や晩婚化の影響から、結婚をしても働いている女性の増加の影響へと変遷をたどっているようです。
産業分野としては「医療,福祉」の女性雇用者が多いですね。

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やはり問題なのは、雇用形態です。役員を除く雇用者数(女性)は、昭和60年1463万人から平成27年2388万人と925万人の増加です。しかし、その内容は「正規の職員・従業員」は、昭和60年994万人から平成27年1043万人と49万人の増加(昭和60年比4.9%増)にすぎないのに対し、「非正規の職員・従業員」は、昭和60年470万人から平成27年1345万人と875万人も増加(昭和60年比186.2%増)しているのです。

「非正規の職員・従業員」のうち、最も多い「パート・アルバイト」は、昭和60年417万人から平成27年1053万人と636万人の増加(昭和60年比152.5%増)です。

30年間の女性雇用者数の増加分はほとんどが非正規雇用の増加分なのです。

非正規雇用が悪いわけではないのですが、問題は、その労働条件があまりに低いことです。賃金、賞与、社会保障、福利厚生などにおいて非常に低い条件で働かざるを得ない。「パート労働」の労働条件の低さは、女性差別の歴史の上にあります。M字の底が浅くなって、つまり、結婚や出産・育児を理由に仕事をしない女性が減っても、低賃金のパート労働者ばかりが大量に増えたのであれば、女性差別が形を変えているだけであり、社会進出が進んだといって喜んではいられませんね。

女性と一口にいっても、色々なタイプがあります。能力、家庭事情、仕事への熱意、・・。
その人それぞれにあった働き方を、女性男性に関わらず、できればいいと思います。大半の女性が、仕事を辞めて子育てをしたいのなら、M字カーブが大きく窪んでもいいではないですか。ただ、大半の女性がそうだからといって、子育てをしながらキャリアを積みたい女性が辞めざるを得なかったり、辞めないとしてもキャリア形成を見込めない社会であってはいけないと思います。

いずれにせよ、「女性だから低賃金で少しでも長く働いてください」という社会にはあきれます。女性たちは、表面的には納得して働いているようにみえても、自己評価を下げて自分を納得させているのではないでしょうか。

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・・・・悲観的すぎますか?そうですね。低い労働条件であっても、社会に大量の女性が進出しているということは、改革のエネルギーになると思います。過去は暗くても、未来は明るい!!と、思います。役職の女性比率もじわじわ増加していますし(^^)・・・未来といっても、また30年後とかでは困りますけど★

 

 

 

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